ゼブラゾーン(導流帯)
ゼブラゾーン(導流帯)って何?
ゼブラゾーンは交差点の手前などで斜めの白線を白い枠線で囲んで いる区画線、道路標示です。 ゼブラゾーンは「導流帯(どうりゅうたい)」とも呼ばれ、道路標識、区画線及び道路標示に関する命令(昭和三十五年総理府・建設省令第三号)において定められています。
ゼブラゾーンの設置場所
ゼブラゾーン(導流帯)は「車両の安全かつ円滑な走行を誘導する必要がある場所」に設置されています。
多くは交差点付近にあり、右折レーンや左折レーンの手前に設けられています。他にも複雑な交差点や、広すぎたり変形していたりする交差点の手前、また車線数が急に減少する道路など、交通渋滞や交通事故が起きやすい場所にも設置されます。
ゼブラゾーン(導流帯)は走行してもいい?駐停車できる?
「交通の方法に関する教則」には、導流帯は「車の通行を安全で円滑に誘導するため、車が通らないようにしている道路の部分であること」とあります。教習所、警察でも安全な走行の誘導を目的としている区間として、このゼブラゾーンにみだりに進入しないよう指導するのが一般的です。
しかし、ゼブラゾーンは道路交通法第17条6項で「車両は、安全地帯又は道路標識等により車両の通行の用に供しない部分であることが表示されているその他の道路の部分に入つてはならない」と定められている「安全地帯」「立入禁止場所」ではないため、ゼブラゾーンを走行しただけで、道路交通法上の違反行為になるわけではありません。
立ち入り禁止部分との区別ご注意ください!
詳しくは[ゼブラゾーン(導流帯)に似ている道路標示]で紹介しました。
ゼブラゾーンは駐停車できる?
ゼブラゾーンは安全地帯のように車の進入を禁止する場所ではないため、道路交通法上通行は禁止されていません。
しかし、ゼブラゾーンは交差点の手前など交通量の多いところに、車両の安全かつ円滑な走行を誘導するために設けられている区画です。停車や駐車は後続車との追突事故を引き起こすことになり危険なため、当然避けるべきです。
ゼブラゾーン(導流帯)に似ている道路標示
立ち入り禁止部分
立ち入り禁止部分はゼブラゾーンと同様に縞模様の線が入った道路標示です。しかしゼブラゾーンと違い、立ち入り禁止部分の道路標示の周辺には黄色の実線が入っています。 立ち入り禁止部分はその名の通り、車の通行、侵入、駐停車が禁止されているエリアで、見通しの悪いカーブや道路の形状が複雑で事故が起こりやすい場所など事故防止や交通整理が必要な場所に設置されています。
停止禁止部分
縞模様の実線の入った四角い枠の道路標示で、警察署や消防署の前などに表示されています。 停止禁止部分では車は通行することは許されますが、この表示の中で停止してはいけません。
安全地帯
路面電車の停留所や幅が広い横断歩道の途中などで表示されています。 安全地帯に車が侵入することは禁止されている他、安全地帯の近くに歩行者がいるときは徐行する必要もあります。基本的に黄色い実線で四角の形状をしたものが多いですが、縞模様のものもあるのでゼブラゾーンと勘違いしないよう注意しましょう。
安全地帯または路上障害物接近
安全地帯または路上障害物接近を知らせる道路標示もゼブラゾーンに似た形状をしています。 路上障害物接近を知らせる道路標示は高速道路やインターチェンジの合流場所でよく見かけます。前方に障害物があることを知らせているので、確認したときは特に前方を注意して車を運転しましょう。
引用
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-zebrazone-driving-parking/